十五夜に向けて

今月15日は十五夜、お月見の日ですね。それに向けて昨日こんなのを出してきました。何だと思いますか?

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中身はと言うと…

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コンパクト設計のお茶道具が仕舞われています。これは野点といって、屋外でお茶を点てられるというものです。お月見の日にお団子食べながら抹茶を点てようかなと思って出してみました。とは言っても屋外では点てませんが😅

茶道は季節によって、使う道具によって全てお点前が違っているので、この野点も作法がありまして、それがとても理にかなっているというか、一連の作法の流れが美しく、私はとても好きだったのですが、正確なお点前は忘れてしまって、適当に点てています😅   もう25年程前に買ったものですが大事にしている道具です。

茶道の作法はただお茶の点て方と飲み方を教わるだけでなくて、一つひとつの動作をいかに美しくみせるかとか、無駄な動作をしないで簡潔に物事を行うかという練習だと教えてもらいました。私が長いこと習っていた先生はだいぶ前に亡くなられて、私も茶道から離れて長くなってしまったけれど、こうしてお道具を出していると、先生に教えて頂いたことが思い出されます。毎年お月見には縁側での野点会をはじめ、炉開き、初釜など色んな趣向を凝らした会をしていただいて、その会に相応しいお道具やお菓子、掛軸にお花を用意してくださっていました。これこそが本当のおもてなしの心なんだなぁって今更ながら思いますね。このお道具も先生が選んで買ってくださったもので、これを見ると懐かしさと感謝の気持ちでいっぱいになります。

私が四季折々の行事を大切に思うのも、先生がその楽しみ方を教えてくださったから。私も子供たちにさりげなく伝えていこうと思います。

お月見当日、晴れるといいのですが…