シロの手術

シロくん、8年半前に去勢手術はしたのですが、精巣がお腹の中に一つ残ったままになっていたのが大きくなってきたので3月3日に手術しました。

一年ほど前から夜中に黄色い胃液を吐いたり調子が悪くなることが増えてきたのですが、1月に救急外来に行って検査してわかりました。調子が悪い原因がそれかはわからないし、高齢でもあるので、手術するかどうかすごく迷いました。シロはきっと望んでないだろうし、飼い主が一緒にいたいがために痛い思いをさせて数年長生きさせていいものか…  麻酔をかけるのも、お腹を切開するのも高齢のシロには負担も大きいのでかえって寿命を短くしてしまうのではないか…とか、はじめてのことなのでわからないこと、不安なことばかりでしたが、放っておくと良くないとのことで思い切って手術に踏み切りました。

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(手術当日)

病院に行く前に下鴨神社に寄って無事に終わるようにお願いしておきましたよ。

手術はお腹中心から右足の付け根まで切開してしこりを切除したのですが、血管が癒着していたりで大変だったとの事でした。夜に面会に行った時はICUでかなり辛そうにしていて、いっぱい涙をためていたのでとても不安だったのでしょうね。夜中に死んでしまっていたらどうしようと心配でしたので、翌朝一番に面会に行ってきました。

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(手術翌朝)

入院中の三日間は点滴で痛みをコントロールしてもらっているのですが、無理して笑ってくれました。ホントに健気で優しい子です。その日の夜に再度様子を見に行ったらまた辛そうな顔して寝てました。ご飯も結局三日間何も口にしませんでしたが、3泊の入院を終えて3月6日の夕方に無事退院してきました。

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記念にエリザベスカラー姿です。抜糸までの我慢ですね。今のところ傷口を気にすることがないので、私が出かける時と寝る時だけつけています。

(退院2日目)

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朝は殆ど食べなかったのですが、お昼はゆっくりゆっくりお散歩してお腹が空いたのか、ご飯をたくさん食べてくれました!ご飯を食べるって当たり前のことをしてくれただけで涙出るくらい嬉しいなんてね…

(退院4日目)

術後初めての診察に行ってきました。

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最終の血液検査の結果、何の問題もなく一安心です。すっかり元どおりの生活ができるまで回復しましたよ。抜糸は1週間後となります。

(退院6日目)

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以前のように二本足で立てるようになりました。食欲も物凄い!(笑)

それにしても動物って本当にたくましい!回復力が凄いです。犬は人間の6分の1くらいしか生きられないけれど、人間の6倍速の世界で生きているのかもしれないですね。シロの年齢から考えて手術しても寿命は長くて2、3年のびるだけなら…なんて思っていましたが、犬の時間と人間のとは重みが違うので大切に過ごしてあげないといけないですね。

ただ、シロの場合は手術ですごく元気になってくれたので手術して本当に良かったと思いますが、麻酔も手術も危険はありますし、金銭的な負担も大きいです。もし同じような状況になった時はその子にとってどうするのが一番幸せなのか飼い主さんの判断で決めたことが正解だと思うので、手術を選択しないこともアリではないかと思います。

 

因みに今回シロの病気でかかった費用は診察、検査、手術、入院で約40万円ほど。正直痛い出費ではあります。シロは高齢なので麻酔や手術に耐えられるか丁寧に検査してもらい、病院は最新の設備や器具があり出血も最小限で抑えることが出来た為か傷口も綺麗でダメージが少ないようです。獣医さんは腕も人柄もとても良いと評判の方でしたし、看護師さんもみなさん気の利く方々で術後のケアもしっかりしてもらっていたので安心してお任せできました。高額なのも納得です。

シロの病気がわかり治療費が飛ぶように出て行くようになったこの数ヶ月で、我が家はみんな自然と物を買わなくなりました。動物であっても命を預かるということは時には我慢も必要で覚悟のいることと改めて考えるいい機会になったのではないかと思います。

洋服を買ったり、外食したり旅行に行ったり、今はそんなことはしたいと思わなくて、子供達とシロが元気にいつものように笑っていてくれたらそれでいいかなと思います。そんな風に思える存在があるってことだけでも幸せなことですね。