皆さま今年のお盆はいかがお過ごしでしたでしょうか？
犬界はどうなのかはわかりませんが、我が家のお盆は６月に亡くなったシロくんが迷わずにお家に帰ってきてくれたらいいなぁって思って、今年初めて六道珍皇寺にシロくんのお迎えに行ってきました。
このお寺は平安時代から墓所の烏辺山の麓にあり、俗に六道の辻と呼ばれるあの世との境（冥界の入り口）と言われていて、死者はこの地を通ってお盆に帰ってくるという言い伝えがあります。このお迎えに行くことを「おしょらいさん（精霊）迎え」って言うそうです。私、長いこと京都に住んでいますが、この言葉も初めてお世話になっているご近所さんに教えてもらいました。
お寺に入ってまず高野槙を購入します。なんでもこの高野槙におしょらいさんを乗せて家に帰るらしいです。犬が初盆なんですと花屋さんにお話しすると、わんちゃんなら小さいのでいいかもねって小さな枝をくださいました。
そして水塔婆に戒名や俗名を書いてもらいます。犬でもいいですか？って聞いたら犬をお迎えされる方もたくさんおられますよとの事でしたので、同じく初盆のシロくんのお友達犬さあちゃんと書いてもらいました。
その名前を書いた水塔婆を持って鐘をついておしょらいさんを呼び出してお迎えします。そこには閻魔さまがいらっしゃいました。
そのあと水塔婆を線香の煙で清め、地蔵尊宝の前の水場にて、水塔婆に高野槙で水をかけてその場に納めるというのが一連の儀式のようです。初めてでわからないのでネットで調べてから行きました（笑）
ついでに御朱印をいただきました。
帰り道、お寺の門を出たところで、京都で４台しかない四つ葉のクローバーマーク🍀のタクシー（通常は三つ葉）とすれ違いました。確か去年のお盆にお墓参りした帰り道にもすれ違いました。今まででこの２回しか四つ葉タクシーを見たことがないので、お盆にだけ見れたなんてなんだか不思議ですよね。
お盆の間はおけそくさん（お餅）やお団子やおはぎをお供えします。ご近所さんから美味しい果物や友達からお花を頂きましたのでお供えしましたよ。ありがとうございました。
そして今日１６日の大文字の送り火で送り出しました。お天気が心配でしたが雨が降ることなく見事に点火してくださいました。毎年シロくんも自転車のカゴに乗せて行って、一緒に実家の屋上で見たのになぁってやっぱり少し淋しい気持ちになりました。この頃はすごく元気で、１０カ月後にはもういないなんて思ってもみなかったです。
（去年兄ん家の柴犬ななちゃんと）
こうして初盆の行事は無事に終わりました。
シロくん、帰ってきてたはずですが気配すら感じることなく過ぎてしまいました。私が鈍感だからなのか、シロくんがちゃんと成仏してお空で楽しくやっているからなのか…送り火を見てシロくんもう帰っちゃったなぁって、夫婦でまた涙が…
シロくんはもうお空での生活は慣れたかなぁ。私は慣れるにはもうしばらくかかりそうです（笑）
お盆休みは旅行に行く方も多いので、ご先祖様をお迎えして供養をされる方は少なくなりましたが、こんな風習があることも子ども達に伝えていかないといけないですね。
