理想の…

近松浦弥太郎さんの本を読むことが多いです。以前暮しの手帳の編集長をされていた方なのですが、実際どんな方なのかはわからないけれど、著書を読んでいる限りではとても素敵な方なんだろうなって思います。

その中で40歳から70歳まで、どんな生き方をするか…というものがありました。人生を豊かに歩んでいくためにはこの30年が大事なんですね。

若い頃は自分のやりたいことをやり、欲しいものを手に入れるためにお金を使うことが多かったけれど、40代になると自分の為だけにお金も時間も使うことか難しくなります。一生懸命仕事して得たお金は子供の教育費に右から左に消えていくので、自分の欲しい物を買うこともあまり出来なかったり、友達と外食も残念ながら時間的にも金銭的にも我慢しなければならないことが多いです。

でもね、結構私の友達もみんなそんな感じみたいです。私だけじゃないんですね。先日ママ友と一緒に夜の犬の散歩に行ったのですが、彼女は最近洗濯にハマってるとか…理由を聞くと、洋服も自分のものは買えなくなってきたから、今あるものをいかに綺麗に長持ちさせるかって考えるのが結構楽しいって言って、色々教えてもらいました。別の友人は息子さんが私立高校に入学され、1年の海外留学が必須となっているので、3年間で約700万円の学費を用意してくださいと入学説明会で言われたらしく、新たに仕事を増やしながら元気に頑張ってるようです。彼女たちも家事に仕事に自分の自由な時間はあまりないけれど、みんな生き生きとしているように私には見えます。

そう、ここで松浦弥太郎さんの言葉「40代は与える人生の始まり」なんですね。自分のやりたいように、好きなようにお金も時間も使えることは幸せなことだし、今の私はそういう人が羨ましいなと思うのが本音だけど、自分が幸せになることばかりではなくて、周りの人をどうすれば幸せに出来るかと考えることを自分の喜びに変えていける人。そんな風に歳を重ねられることが出来たらいいなと思います。

自分の人生、今は自分が主役ではないかもしれないですが、与えたこと以上のことを周りから与えてもらっていることにこの歳になってようやく気付けたような気がします。シロのことにしても子供たちのことも今はまだお金も手間もかけてやらないといけないですが、どれ程の喜びや癒しをもらっていることか…   自分が両親からしてもらったことを子供たちにしてやるのは本当に大変だけど、そうやって育ててもらったんだなぁと気付くとやっぱり両親は大切にしてあげたいなと思ったりします。

今はまだ与えてもらってるばかりだし、正直もう少し自由が欲しいと思う事もありますが、あと20数年かけて理想に近づけていきたいものです。誰かを喜ばせることが自分の喜びに繋がる…   今はまだ実感ないけれど、信じて実践しながら生活していくのも悪くない気がします。

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シロくん、この時期毛が恐ろしく抜けます。お掃除が大変なのですが、やっぱり何があってもシロはかわいいです。