ドラマが終わって

大好きだったNHKのドラマ「ツバキ文具店」が先日の金曜日に最終話となりました。小川  糸さんの原作をドラマ化したものですが、とても心あたたまるお話でした。

内容は多部未華子さん扮する鳩子が、大嫌いだった亡き祖母の後を継いで、まわりの温かい人たちと関わりながら代書屋として成長していくというもの。そして代書を通じて厳しかった祖母の愛情に気付いていくというお話です。

代書の依頼主の、言葉に表せない奥底の想いを迷いながら、悩みながら最高の形で伝えていく様子に毎回涙が出ました。

今は私自身もスマホばかりでお礼も簡単に済ませてしまうし、年賀状でさえ印刷している状態ですが、このドラマを見て想いを伝えるというのは簡単なことではないのだなと思いました。相手の心情に合った言葉を選び、タイミングを計り、相手の心に染み入る手紙を書くことは自分自身心がないと書けないものです。

今の時代、手紙をもらっても処分に困るという方も多いと思いますが、これを読み返したら元気になったとか、生きる希望が持てたというものは、その人が心を込めて、その人らしい文字で書かれた手紙なんだと思います。私はもらった手紙は読み返すことはなくても大事なものはとってあります。処分しても困ることはないのかもしれないけれど、今でもやっぱり宝物の一つです。

物を捨てることは自分と向き合うこと。

今の自分は手紙をくれた方々の想いに支えられてやってこれたのだと思うから、自分で処分してもいいかなと思う日までは大事にとっておくことにします。

私は残しておきたいと思ってもらえるような手紙を今まで書いてこれたかな…

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何年か前に母の日に贈ったグミの木が実家のベランダでたくさんの実をつけてくれました。母が大事に育ててくれているのだなと嬉しくなりました。今まで照れくさくてありがとうの言葉も手紙も何も添えてなかったけど、ちゃんと伝えることって大事だなと改めて思いました。