最期の1日

今まだ実感のないうちにブログに残しておこうと思います。

6月1日金曜日のシロと私の1日です。

 

シロは最近足がもつれてヨレヨレになっていたので、夜は私の横でシロを寝かせていたのですが、シロの方を見るとまん丸い黒い瞳で微笑みながら私を見つめていました。私は次の日朝7時から仕事があったので、早く寝ようねって頭を撫で撫でしながら眠らせて、ふとシロを見るとまたこっちを笑いながら見つめていて、撫で撫でしながら寝かしつけるというのが5回ほどあったので、抱っこしながら寝ることにしました。

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(5月31日夜のシロくん)

朝は子どもたちのお弁当を作るので、5時半にシロも起きて来て、お腹空いたと吠えるのでいつものご飯をお代わりし、その後主人と2人でいつものように散歩に行き、五分ほどで歩けなくなったので私が抱っこして帰り、その後は2時半までぐっすり寝ていました。

そしてまたご飯を催促してお代わりし、3時頃に2回目のお散歩に出てきちんと排泄でき、その後気候も良くて風が気持ち良かったので小一時間ほど家の前でシートを敷いて一緒に日向ぼっこをしました。

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気持ち良さそうにウトウトしながら風を感じ、通りがかりの方々に可愛いねと話しかけられていました。

家に入ってオヤツタイム。さつまいものお菓子をたらふく食べて満足そうに寝床につきました。

そして、夜のお散歩に行くべくリードを見せても珍しく動こうともせず、眼球が揺れている気がしてヨダレを垂れていたので慌てて獣医さんに駆け込みました。

応急処置をしてもらい、一旦元気になったのでうちに帰り、9時前にお薬を飲ませるためにちゅーるをあげると物凄い勢いでお皿を舐めていました。舌を見るとすでに紫色で…!チアノーゼが出ていました。慌てて獣医さんに電話していた間、塾に行っていた娘が帰宅したのを待っていたかのように容態が急変、もう最期かもって気がしたので息子と娘にもぎゅーって抱っこしてお礼を言わせ、私が抱っこして主人と獣医さんに向かいました。その間、シロがガクッとなるのがわかって、最期は主人に抱っこしてもらいました。

病院に着いて下ろした瞬間、動かなくなったので、先生がニトロを使ったり心臓マッサージをしてくださったおかでまた一時的に息をし始めました。

すぐに電話して子どもたちに来てもらい、到着するのを待ってしばらくして息を引き取りました。苦しむこともなく、最後まで笑ったような顔を見せてくれ、あっけなく逝ってしまいました。誰にも迷惑をかけることなく立派な最期でした。ちょうど家族4人が揃った時にシロくんを撫で撫でしてお礼を言うことができて、本当に良かったとおもいます。

その日の夜はみんなでシロを囲んで泣き、私はシロの横にお布団を敷いて、抱っこしてお礼をいいながら夜を明かしました。

朝になってお世話になった方々に連絡をしたら皆さん来てくださり、最期のお別れをしてもらいました。2時に火葬の予約をして子どもたちも火葬に付き添わせ、一緒に骨を拾いました。子どもたちにも認めたくない辛い現実でしたが、ちゃんと向き合ってくれました。シロくん、今頃は無事に虹の橋を渡って少し前に逝かれたさあちゃんやぷりんちゃんと遊んでいるかしら…

獣医さんがおっしゃるには、最期の日にお腹いっぱいごはんを食べて逝ける子は滅多にいないそうです。心の準備もできないままあっけない最期でしたが、そう言われてこれで良かったんだと少し救われた気がしました。手術しなかったら良かったのかとか、もっと気をつけてあげてればもっと長生きできたのかなと後悔がないわけではないけれど、犬を預かり育てる飼い主の責任はちゃんと果たせたかなって。

シロくんには沢山の大切なものをもらったし、教えてもらいました。無欲で一途で愛に溢れてて…どれだけ感謝してもしきれない。どんなに会ってギューってしたくてももうできないんだなぁって、小さい箱に入ったシロくんを見てまた泣けてしまいます。まだまだ実感がないのですが、もう少ししたら淋しい気持ちが込み上げてくるんだろうな。いつまでも泣いているとシロが心配するだろうし、頑張ろうと思うのですが…  涙が枯れるというけれど、いつになったら枯れてくれるのかな。夢でもいいからシロくんに会いたいです…  

 

9年間幸せな時間をありがとね、シロくん。

うちの子になってくれて本当にありがとうね。

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皆さま。今までシロくんを可愛がってくださり、応援していただき本当にありがとうございました。感謝申し上げます。シロはとっても幸せな子でした。