大学生の頃

もう30年以上昔の話になりますが、私は大学2回生の冬に大学のプログラムの一環で2か月ほどカナダの大学に行っていたことがありました。そこで先生をしていた方のお家でホームステイをさせてもらっていたのですが、そのお家にはまだ1歳の女の子と、8歳の男の子がいました。男の子はすごく甘えん坊で毎晩寝るときは本を読んでとせがまれ、抱っこして欲しいと言っていました。もう二年生なのに変だなと思っていたら、その子はお母さんに虐待、育児放棄され、そこのお家が里親になってなれました。それを知ってからは精一杯の愛情を注ぎ、家にいる時間は膝に乗せて一緒に本を読んだりゲームをしたりして楽しく過ごしました。

最近も虐待を疑われる幼い子が亡くなった事件がありましたが、そのような事件を耳にするといつもその子の顔が浮かびます。

何年後かにホストファミリーに手紙を出した返事に、その子は母親に返さなければならなくなったと書いてありました。今は幸せに暮らしていてくれたらいいなぁと30年経っても思っています。

 

そのプログラムは同じ大学から選考試験に合格した30人が参加し、一回生から四回生、学部も様々な人たちが集まり、バンクーバーから小型飛行機に乗ってオカナガンカレッジと言う大学で英語の勉強をする目的で行きましたが、現地の学生バディとペアを組んであちこち色んな経験をさせてもらいました。

その中でもいつも男女3人ずつ6人でつるむことが多く、大学をサボって3泊で夜行バスを乗り継いで何度か時計の時差を直しながらバンフという、当時大橋巨泉さんがお店を出されたり、多くの日本人がワーキングホリデーにきていた地に行ってきました。

当時はインターネットもないので、カタゴトの英語を駆使しながら行き当たりばったりの旅で、スキーをしたり、バンフスプリングホテルというお城のような素敵なホテルでご飯を食べに行ったり…四日間ですごくいい経験ができました。それらはこんなに時間を隔てても記憶に鮮明に残っていて、そんな経験をさせてくれた家族や、大学に感謝しかないです。帰国後は今度は大学にこられた短期留学生のバディとしてあちこち京都観光したりみんなで寮に遊びに行ったり、寝るのが勿体ないくらい毎日が楽しかった。

 

でも、私が過ごした大学生活と今は全く様子が変わってしまった。息子も苦労してようやく入った大学はコロナ禍で対面授業すら満足に出来ず、サークル活動もなく…もちろん留学もできず、留学生との交流もなく…今の子たちは比べる基準がないのでこれが今の現実で当たり前なのかもしれないが、大学の四年間でこの上なく貴重な経験をしてきた私にはその時間がもったいなくて仕方ない。4年間しかない今の時期に色んな経験をして欲しいのに友達とワイワイ騒いでご飯食べたりお酒を飲むことすら許されない世界って一体何なんだろう。許される範囲で存分に楽しめていたらいいのだけど…

誰が悪いわけでもなく、仕方ないことなんだけど早くこんな世界が終わることを願うばかりです。

 

といっても今のパート先の小学校でALTの先生と話す機会があるけれど、英語は聞き取れても、単語が出て来ずうまく話せなくなってる…その楽しい経験は今では役に立ってないのかもしれませんが。

 

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つきちゃん、先日シャンプーに行ってきましたよ。トリマーさんとお話ししていて、つきは少々太り気味でダイエットが必要とのこと。少し痩せたら散歩嫌いも涙やけも治るかもとアドバイスをもらったので、脂を抜く為に手作り食を復活させました。栄養のバランスはフードに勝るものはないので、手作りご飯は野菜多めでフードを少し混ぜることにしました。始めてまだ10日程で結果は出てませんが、つきちゃんには長生きしてもらわないといけないので、母ちゃんも頑張るわ。