東京のお姉さん

今日は日帰りで東京に。

観光ではなく目黒区のお寺までお通夜に行ってきました。

私が小学生の頃、ご近所でいつも声をかけてくれた歳の離れた「お姉さん」は幼い頃にお父さんを亡くされお母さんと二人暮らしでしたが、そのお母さんもお姉さんが30歳くらいの時に他界され、それからは1人でずっと頑張ってこられました。私が大学入学と同時に京都から東京に転勤され、それからは私が東京に遊びに行く時は泊めてもらったり、お姉さんが京都に帰ってこられたら家でわいわいお話ししたり。うちの子供たちも孫のように可愛がってくださっていました。

お姉さんが癌を患われたのが2019年の夏とのこと、それを知ったのは私の父の四十九日法要頃の2020年3月末。父が他界したことを伝えるととてもショックを受けられて泣いておられました。その年のお正月は体調を崩したので京都には帰りませんがもう大丈夫ですと連絡がきてましたので、その後は手術で完治されたものだと信じてましたが、2週間ほど前に再度体調が悪化し入院されて、最期はおだやかに逝かれたそうです。

コロナが収まれば東京から京都に引っ越ししたいから手伝ってねって、よく言われてたのでこんなに早くお別れがくるなんて思ってもみなかったです。

お姉さんは独身で当然子供もいらっしゃらないので、最期寂しくなかったかなぁとか、今後どうされるのか心配でしたが、立派な後見人の甥っ子さんたちに見守られ、お友達もたくさんいらっしゃって、お姉さんは寂しい人ではなかったんだって本当に安心しました。

亡くなる少し前に病院から京都のお寺の住職さんに電話があったようで、私が死んだら東京まで来てと言われたと住職さんがおっしゃってました。

私のところに連絡が来たのも連絡して欲しいリストや死後のお墓の準備もきちんと済ませてられたそうです。

まだ72歳。もっともっと永く生きていてくれると思っていたので後悔ばかりがつきまとってしまいますが、人の寿命なんて本当わからないので、今目の前の大切な人、しょっちゅうは会えなくても大切な人にいつも誠実に接していかないとと、この2年弱で大切な人5人亡くして痛感しています。会いたい人には会っておく。やりたいことはやっておく。行きたいところは行っておくこと。

動ける時に動いておかないときっと後悔しますよね。

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お通夜の後にいただいたお弁当。

いつも何かご馳走してくれたりお土産いただいたりお世話になってばかりでした。そして最後のいただきもの。新幹線の中で泣きながらいただきました。お姉さんに感謝の気持ちを込めて…